弁護士会について~委員会活動~

弁護士の工藤です。
今日は弁護士会との関わり、その取り組みについてご紹介します。

 

弁護士会とは、弁護士で構成する団体のことで、
宮城県には【仙台弁護士会】が設置されています。

弁護士会は、弁護士の指導・連絡・監督・業務支援などの事務を行なう団体で、
会員による法律相談の実施や当番弁護士制度の運営や、社会的な問題に取り組む委員会活動も
行っています。

これら弁護士会の様々な業務のうち、今日は“委員会”についてご紹介します。

 

委員会とは、様々な社会的問題について調査・検討・研究、啓発活動などに取り組む組織で、
仙台の弁護士の場合、複数の委員会に所属していることが多いです。
私が今年度所属している委員会は以下の通りです。

 

■刑事弁護委員会

逮捕されたすべての人を対象として、弁護士派遣の要請があった場合には、弁護士が初回無料で面会に行くという当番弁護士の制度を実施しています。
また、裁判員裁判の運用等について裁判所と協議を行っています。

 

■高齢者・障害者の権利に関する委員会

高齢者・障がい者が安心して暮らせる社会を目指し活動しています。
宮城県社会福祉士会等と連携して高齢者・障がい者虐待の対応・予防のための活動を行い,
また高齢者・障がい者の権利擁護に欠かせない成年後見制度について関係機関と協議等を行い
よりよい制度のあり方や利用促進の方策を検討するなどしています。

 

■犯罪被害者支援特別委員会

犯罪被害者の方が安心して法的支援を受けられるような体制・支援制度の実現に向けて取り組んでいます。具体的には犯罪被害者支援窓口を設置し,犯罪被害者の方やそのご家族からの電話での法律相談を無料で行っています。
また、弁護士会の会員向けの研修会も開催しています。

 

■自死対策プロジェクトチーム

東北大学大学院教育学研究科との共同研究で、弁護士がどのような場合に自死リスク者に接するかの事例研究、対策の検討を行っています。
また、仙台市、大和町、宮城県の各自殺対策連絡協議会へも参加しています。

 

委員会活動では、他事務所の弁護士との関わりをはじめとし、研修会や協議会を通して
他業種との連携も行うため、日頃の単独で行う業務とはまた違った気付きや発見があります。
委員会活動を通し、社会貢献はもちろんのこと様々な社会問題に対して問題意識を高め、
今後も自己研鑽を重ねたいと思います。

 

 

 

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