過失割合に納得出来ない方へ

1 過失割合とは

過失割合とは、発生した交通事故に対する責任の割合です(例えば、被害者:相手方の過失割合が「0:100」「40:60」等)。

過失割合によって賠償金額が大きく変わってしまいますので非常に重要です。

例えば、賠償額が500万円であった場合、過失割合が10%異なれば、50万円もの差が出てしまいます。

 

2 過失割合の基準

では、過失割合はどのような基準で決定されるのでしょうか。

保険会社は、「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」(別冊判例タイムズ38)(以下「別冊判例タイムズ」といいます。)という書籍に基づき過失割合を提示してくることが一般的です。

別冊判例タイムズには、様々な事故の事例が紹介されており(例えば、「四輪車同士の事故で交差点における右折車と直進車の事故」等)、事故状況に応じた基本割合が類型化されており、そこに個別の修正要素(例えば、「合図なし」「15km以上の速度違反」等)を引いたり足したりして過失割合を算定します。

 

3 過失割合に納得出来ない方へ

しかし、別冊判例タイムズ38に、すべての事故状況が掲載されているわけではなく、保険会社が基準として提示する事故状況の事例が実際の事故状況とは合わない場合があります。

また、基本の過失割合に争いはなくても、修正要素に争いがある場合もあります。

したがって、保険会社から、過失割合の提示を受けた場合、それを鵜呑みにせず、それが適正な過失割合かどうか弁護士に相談することをお勧めします。

 

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