弁護士の工藤です。
先日ご紹介した委員会の中でも、私が特に力を入れて取り組んでいる高齢者・障害者の権利に関する委員会の活動についてを一部ご紹介します。
先日の記事にも記載の通り、この委員会では高齢者・障がい者が安心して暮らせる社会を目指し活動しています。
弁護士の業務は“トラブルが起こった際、問題解決に取り組む”というイメージが強いですが、
そのトラブルが起きないよう防止・予防をするための活動も行っています。
弁護士が当事者(依頼者)の方と初めてお会いするのは【相談】の場面がほとんどであるため、トラブルの予防について弁護士が単体で対応するのは難しい側面があります。
また、当事者の方の中には、トラブルの対処法が分からず問題を一人で抱え込んでしまっている方や、弁護士の存在は知っていても敷居が高い・大げさにしたくないと相談を躊躇しておられる方、
法律事務所まで足を運ぶことが難しいという方も少なくありません。
このような弁護士と当時者の方との溝を埋めるため、また弁護士だけでなく社会全体で問題を解決していこう・予防していこうという考えから、高齢者・障害者の権利に関する委員会では宮城県社会福祉士会と連携し、互いの専門知識を活かしながらトラブルへの迅速な対応や予防策についての協議、地域の福祉制度のあり方や利用促進の方策の検討、情報の共有などを行っています。
社会福祉士会との協議会は「サポネットみやぎ」という通称(正式名称:宮城県高齢者・障害者権利擁護連携協議会)で、2015年に発足しました。
サポネットみやぎの活動以外にも、より実効性のある活動につなげるため、高齢者・障害者の権利に関する委員会では福祉施設の見学や、研修会・異業種との協議会も積極的に行っています。
問題を抱えた方、またそのご家族が安心・安定した生活を送れるよう、これからも活動に取り組んでいきたいと思います。